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2016年1月14日 (木)

濃厚診療。その検査必要ですか?

Kenkoushindan04_naika

先日のこと。

とある高齢のご婦人が皮膚の病気でやってきました。

これを診断するには採血が必要でした。
  

さて、いざ採血しようとすると、

「他の医院で3週間ごとに採血しているのですけど」

とおっしゃいます。

お薬手帳を見ると、近所の医院からコレステロールのお薬がここ数年来処方されています。


僕 「この薬を飲んでいるから採血しているのですか?」

ご婦人「そうです」

 

コレステロールが高くなる高脂血症という病気があります。コレステロールのお薬で副作用に気を付けないといけないことは確かにあります。

ところが高脂血症は慢性的なものであって、数週間で数値はそう変動いたしません。

またその治療薬は3週間で内臓系のデータが狂うような強烈な副作用を持つお薬では断じてありません。

〜〜〜〜〜〜
 

これは本当に必要な検査だったのでしょうか?

何年も飲んでいるお薬に、通常3週間ごとの採血など必要ありません。

採血が必要としてもせいぜい数か月に一回でしょう。
 

〜〜〜〜〜〜
                

その先生は診察が丁寧で人当たりが良いことで評判が良いです。

しかし、患者さんにニコニコしながら裏で不必要な検査や診察を患者に押し付けて点数を稼いでいたとするならば、


患者さんに対する重大な裏切りです

  

この人の良さそうな高齢のご婦人は自分の病気の素性やお薬の性質など何も知らされないで言われるがままに診察や検査を受けていたのです。


同じ医師として久しぶりに情けなくなる出来事でした

 

〜〜〜〜〜〜

 

濃厚診療とは、このように患者にわからないように

もっともらしくしつこく検査をしたり、治療を頻繁にすることを言います。

当然ながら、一見「丁寧な診察」としか見えません。しかしこれが、

何ヶ月、何年も続けば「おかしい」のです。

一方で、薬の処方にしても、

かの昔は、お薬の処方に日数制限があり基本2週間までだったのですが、

新薬や抗生剤など一部のお薬を除き、日数制限がありません。

要するに、慢性の疾患でしたら月単位の処方もできます(もちろん限度あり)。

2か月の処方も今では当たり前になっています。このような世の中の動きは

患者さんにも是非知っていただきたいことです。
 

   

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あそこの先生は丁寧だとか、親切だ、という裏には、ニコニコさえしていれば患者が来て、検査でもなんでも言いなりで自動的に点数が稼げると思っている残念なドクターがいることも事実でございます

 

本当にいい医者は検査も投薬も必要最小限で済ませてくれます

診断が的確なら検査は必要最小限になります。

僕ならそっちに行きます。

 

患者側も医者の言いなりではなく、かしこく受診したいものです

患者さんも是非自分の受けている診療内容をチェックしてみてくださいね。
 

さあ、今日も良い仕事ができるよう頑張ります

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