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カテゴリー「アトピー性皮膚炎」の13件の記事

2017年8月 4日 (金)

子供のザラザラ肌は湿疹の肌。粉ふく肌は乾燥肌。再掲載

〜最近問い合わせが多かったので再掲載いたします。〜

 

 

お母さんたちは病気の第一発見者です。ですから間違った知識を持っていると自分の子供を間違った方向に導いてしまいますsweat01

 

皮膚科外来でよくあるのは、

 
 

乾燥肌と湿疹肌を間違っているケースですdash

 
 

もちろんみなさんには知識がないので間違って当然です。
だからここでお勉強しておきましょう。でもとっても簡単sign01

 


まず皮膚を触ってみましょうsign01 

 

 
ザラザラしていたらsweat02

湿疹の肌です。ただちに皮膚科を受診して適切なお薬をもらうようにしましょう!

 

 
粉を吹いているがスベスベしていたらsweat01

これは乾燥の肌です。保湿剤でOKです。
 
 
 
 
もし、湿疹の肌なら、基本はステロイド外用剤で湿疹をただちに治し、スベスベの皮膚に戻します。そしてスベスベになったら保湿剤とします。
 
 
 
 
あと、自分で出来ることは、


 
 
熱いお風呂に長くつからない、
タオル等でゴシゴシ洗わない、
石鹸はなしで、
お湯で手でなぞるくらいに洗うpenguin

 


これくらいでとっても良くなりますよsign01



 
ちなみに湿疹を放置すると、アレルギーの原因物質が皮膚から侵入しやすくなり、アレルギー疾患を発症しやすくなる、と考えられていますwobbly

 
 
 
病気の第一発見者であるべきお母さん、正しい知識で子供を見てあげましょうねhappy01




 
 

2016年4月 5日 (火)

赤ちゃんの湿疹を放置するのはアレルギー発症の元。

毎日当院の外来にはこんな赤ちゃんがたくさんやってきます。

 

その昔、 
こういう湿疹はアレルギーがベースにあって発症しているのではないか、と多くのドクターは考えていたものでしたがdown

 
 

現在では、 
このような湿疹を放置しますと、壊れた皮膚からアレルギー物質が入り込み、食物アレルギーや、喘息、鼻炎、などのアレルギーを発症する、と考えられていますup。 

 
↑これ重要ねflair。 

 
 
 

つまり、赤ちゃんの湿疹はお薬を使って速やかに治療を行い、1日も早くアレルゲン(アレルギーの元)が入らない綺麗なお肌を作り上げることが大切なわけです。

 
 

このような湿疹をたった1−2ヶ月放置しただけで食物アレルギーを発症する可能性があることが証明されています。 
 
 

 
さらに昨日きた上記のような患者さんは、他院で「化膿している」と誤診され、抗生剤の塗り薬を塗っていたのでした。この湿疹に抗生剤を外用しますと余計にかぶれますshock。始末が悪い。。

  

 
綺麗な皮膚を取り戻すコツは、
石鹸で洗わず、お湯洗いのみで、
タオルやガーゼでこすらない、
弱めのステロイドを適量塗って早く炎症を収める


この3本立てで1週間以内に元の綺麗なお肌に戻ります。
決して中途半端な治療はせず、治療の完了をちゃんと診てもらいましょうnote

 
 

注意)フツーのお薬を使っても全く治療に反応しない時に限っては湿疹の原因にアレルギーが存在することがあります。でもこれを診断するには時間がかかります。「不適切な治療で治らない」とは違いますからねsign01

 

ご相談お待ちしています。。

2016年3月31日 (木)

アトピー性皮膚炎の治し方。悪いときだけ来たらずっと強いお薬になりますってば。(再掲載)

1

今日は慢性の皮膚炎である、

アトピー性皮膚炎の患者さん
に向けてのメッセージです。

すぐに治る急性疾患の方には関係ございません。。。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜


皆さんは悪い時に痒みがつらいから病院に来ますwobbly


僕らはやっぱり楽にしてあげたいと考えて、


強い症状だな、と思えばそれに合った強いお薬を出します。

強い症状なのに弱い薬では今の苦しみは決して取れないからです。

今の症状に丁度良いお薬が出れば、みんなすぐに楽になりますgood


でも、

症状が楽になったらそのままにしてしまって、
なんにもせず放っておいてしまう患者さんが多いですdown


楽になったら放っておいて、またひどくなったら病院に来る。


 

これを繰り返すとどうなるか。



僕ら医者はひどい時しか見せてもらっていませんから、

 

いつも強いお薬しか処方していないことになりますpunch

 

 

強いお薬はずっと使い続けると副作用が出る確率が高まります。当たり前。



医者は本当は良くなった時を見せてもらいたいのです。


 

僕らは良くなった状態を見れば症状に合った弱いお薬を出し、
弱いお薬でもコントロールできるような塗り方を指導します。



でも多くの患者さんは忙しいから、面倒だから、等々という理由で、

 

症状が軽い時に病院に来るということを省いてしまっていますwobbly

それで弱いお薬に切り替えるタイミングを逃してしまっていますsad



カルテを見るといつも強いお薬の患者さんがいます。

その人のカルテを見るといつも悪い状態だけ記録されています。


どうしようもない時だけ病院に来ているといつも強いお薬が処方されます。

でもこんなことを繰り返していると副作用は出やすいですし、皮膚はいつか壊れますsweat01



副作用が出れば、ステロイドはやっぱり副作用があるんだ、とか考えませんか?

弱いお薬でコントロールできるようになると副作用はほぼ出ません。




症状が軽い時にも病院に来ていますか?
お薬が無くなりそうな時にお薬を切らさないように病院に来ていますか?
お薬の塗り方は習った通りの適量ですか?
お薬を自分流でわざわざ少なく塗っていませんか?

 

成人でアトピー性皮膚炎の方に真面目に丁寧に全身に適量を塗れば、1日20gのステロイド外用剤が必要です。この量が本当に塗れていますか?


僕らは症状が軽くなればちゃんと軽いお薬を処方します。
しかし、悪い時だけ来るとずっと強いお薬になってしまいますdown



調子の良い皮膚を見せてもらえれば必ず弱いお薬になります。弱くならなくても外用の頻度は減ります。1日1回→1日おき1回→2日おき一回→週二回という具合です。



お薬がずっと強いまま変わらない、

いつまで続けていいかわからない、

全然治らない、

どこの皮膚科に行ったってどうせ同じだ、

ステロイドの副作用が心配だ、

 

と嘆いているあなた、

 

□お薬は指示された適量、回数を塗っていますか?

(どのくらいの量を塗るか病院から指導されていなければお話になりません)

□自分で決めた自分流の塗り方になっていませんか?(だいたい少なく塗ってしまっていることが多いです)

□症状が軽い時にも指示された時期に病院にちゃんと来ていますか?

□お薬が無くなる前に病院に行っていますか?

□お薬がなくなってしまい症状が悪くなってから病院に行っていませんか?

 

これに1つでも該当すれば、

 

あなたは治りにくくて繰り返すアトピー性皮膚炎に変化している可能性が高いですweep

どれにも当てはまらない方は1年後には相当綺麗な皮膚に戻っていることでしょうgood

 

今日からまた頑張りましょう!

2016年3月19日 (土)

カタカナの響きに弱い日本人。。アトピーの意味って?そもそも何語なん?

「うちの子アトピーですか」

 

ほぼ毎日外来で聞かれる言葉です。

 

「ではアトピーとはどういう意味が知ってますか?」
という問いに答えられる人はいません。

 
 

アトピー」このカタカナはどうも多くの日本人にとってイヤな響きでしかないようです。今日はこのカタカナの意味を読み解いていきましょう。

 
 

Atopyの語源をたどっていくと、ギリシャ語にあります。元々の語源はギリシャ語の「異常」の意味です。

ギリシャには何のご縁もない日本人にはまったくなじみのない言葉ですから、そりゃあ意味がわからなくて当然ですwobblyfish。 

 
 

つまり、「アトピー性皮膚炎」とは「異常な皮膚炎」というニュアンスであります。

 

今やアレルギーの代名詞とも言われる「アトピー」ですが、 
「ア」と「ー」が一緒なだけで、本来は「アトピー=アレルギー」という意味ではありません。

しかしこの語呂のおかげでアトピー=アレルギーというイメージをお持ちのかたが少なくありませんね。 
 

 
確かにアトピー性皮膚炎と診断されている方の多くはアレルギーの側面を持ちますが、実はアレルギーを全くお持ちでないタイプのアトピー性皮膚炎もあります。


 
 
現在当院では「アトピー性皮膚炎と診断されている方」に採血を積極的に行っています。その中には10%未満ではありますがアレルギー要素を全く持っていないアトピー性皮膚炎患者さんがいます。
 
 
 
 
アレルギー要素がないのであれば次は何を考えるかですが、慢性の外的刺激(洗浄剤によるかぶれ等)、全身性金属アレルギー、その他の疾患、などを考えていきます。


これらを明らかにするにはパッチテストなどのさらに丁寧な検査が必要になってきます。

~~~~~
 

と、まだまだ長くなりそうなので今日はこのへんで。


今日は「アトピー」という言葉について勉強しましたchick

2016年3月 2日 (水)

まだ日本人のステロイド嫌いは続く。デマを病気の人に吹き込むのはやめましょう。

1

先日やってきたアトピーっぽく見える湿疹の患者さん。だいぶひどくなっていました。よく聞くと、他院で治療していたのですが、なかなか治らず、お薬(ステロイド)も信用できなくなり、治療を中止してしまったとのことtyphoon

 

やはり、というか、どうもネットでステロイドの悪口を聞いたそうですwobbly
そこでステロイドが悪いものではないかと疑いはじめ、治療をすっかりやめてしまったのでしたdown。 

 

お薬を塗っててもちっともよくならん時は、やっぱり薬がイカンのかな?と思うのもわからんではないですね。僕でも疑い始めると思いますよpunch

 

ご自身でネットで調べたらあちこちにステロイドの悪口が書いてあるじゃないですか。ただでさえその薬効に疑問を持っているのに、そんな悪口を見たら、はい、ステロイドは「悪」に決定です。。sad 

 
 

この方にいくつかステロイドに対する質問をしてみたらやはり間違ったことを他人に吹き込まれているようでした。 

 

「ステロイドは体に入れると害のある薬だ」 →×(自分の体内の副腎という臓器で作っています)
「ステロイドを使うと皮膚が黒ずむ」→×(ステロイドの副作用は脱色素と言って色が抜けます)
「ステロイドを使うと体に蓄積する」 →×(おしっこで出ちゃいます。蓄積するなら毎日使わんでええでしょ?) 


本当に気の毒です
。誰だよ、こんなウソ教えたやつsign01間違ったデマを教えるのは許せんangry。。



〜〜〜〜〜〜〜〜

 
 
こういう傾向の患者さんたちを分析してみると、このような事態に陥ったきっかけは次の4つに分けられます。 
 
 
 

1)ステロイドに対する誤解(多くはネットを見ちゃった。ウソ、デマ、悪口を読んだ。)
2)外用指導がしっかりされていないための治療失敗(多くは使う量が少なすぎ) 
3)医者の判断ミスからによる治療失敗(湿疹の程度がちゃんと判断できていない。)
4)そもそもアトピーじゃない(単なる誤診。意外と多い。最近採血でだいぶわかる) 

 
 

ステロイドに対する誤解。は当院ブログを見ていただければ良いかと思います。さっき上でちょっと書きましたけども。ぜひ最初から最後まで読んでみてくださいね。→「今日も咲くらで ステロイド
 
 
 

外用指導が不十分。これは医療機関がしっかりしていないからです。他から来た人で思いっきり薄く外用している患者さんは多いです。それでは治らんてばwobbly。僕らもなるべく時間を割いて外用量についてお話させていただいていますが、まだ不十分だな、と思うことはありますねsad。 
 
 
 

医者の判断ミス。かなり多い。強い湿疹病変なのにヨワヨワな薬が出されているケース。特に子供の患者に多いですね。うちの子アトピーなんです、と言って連れてきたら治らないお薬で何年も、というパターンが多いです。ちゃんと治る強さの薬にしたら治療は1週間で終わり、というケースもよく見かけます。
 
 
 

そもそもアトピーじゃない。アトピーかと思ったら実は接触性皮膚炎でした、というケース。最近うちではこのケースが意外に多いのではないかと疑って片っ端から採血をしています。実際、採血の結果でアレルギーの関与が異常に少ない全身性の湿疹の方にはパッチテストを積極的に行っています。



〜〜〜〜〜〜 
 
 
 

そういう僕らでも完璧にやれているわけではありません。探せばきっと穴だらけでありましょうdespair

 
 
 

お薬に対する誤解、治療不十分、診断不的確、等々アトピーに限らず湿疹を代表とする皮膚疾患の治療は大変難しいものがあります。


 

しかしちっとも治らないからといって少なくとも変なウワサや人の評判で行動することは決して得ではないことを知っていただきたいと思うのです。

 

 

くれぐれもネットの怪情報を読んで、「自分は調べたからよく知ってる方だ」なんて思い込まないように!!でもいるんだよなあ。。残念ながら。
 
 
 
 

これを読んで「今まで失敗してしまった」と思ったあなた、失敗したことをはずかしがらずにこれから心を入れ替えて頑張りましょう。そうすれば未来はきっと開けるはずですよshine
 

 
 
 

2016年1月12日 (火)

こすらない治療。シミ、アトピーに効く。

土曜日は診療後にアトピー関連の講演会に出かけてきましたsun

湘南皮膚科・栗原先生というご高名な皮膚科の先生の講演でした。
もとより先生の論文等を読んで知っている先生でしたので楽しみでありましたup

〜〜〜〜〜〜

講演では、

アトピーを治すのに必ず避けては通れないステロイドとプロトピックの使い分けのほか、

Yjimage

皮膚の角質がアトピーの治療のポイントであるから、角質を取り去らない方法を指導するべき、

というお話をいただきました。

なるほど一理ありますね。

アトピーの方は元々遺伝的な因子により皮膚が弱くできていて(特に角質)、常に炎症が起こりやすい状態にあります。

そこに角質をこすって取ってしますとさらに皮膚炎が起こりやすくなり、皮膚炎が止まらなくなり悪循環に陥るというわけです。

ですから角質をなるべくいじめないことが薬がいらない根本治療につながる、と力説されておりましたshine

〜〜〜〜〜〜〜

これはシミにも言えることでありますね。

シミの治療をしていると多くのシミで悩む女性は角質がとても薄くなってしまっています。

これは誤ったスキンケアや誤った洗顔、メイク落としの使用法によるものです。

ですから、

ゴシゴシとこすらなくなるだけで肝斑が改善したりくすみ感が減ることが多いですね。



〜〜〜〜〜〜〜

皮膚を改善するには角質、が重要なキーワードなのです。

先生曰く、

アトピーの人には思い切って風呂なしflair

という選択肢もあるそうですよ。

お風呂はぬるめにしてすぐ上がる、石鹸、タオルででガシガシこすらない、こういうことを気をつけるだけでも改善する余地がありますねsweat01

そうそう、こんな話は正月早々にここでも書きましたhappy01
1月7日ブログ「日本人の好む入浴習慣は皮膚には全てマイナスです


アトピーもシミもキーワードは角質をいじめない、

ですよsign03

2015年12月22日 (火)

アトピー性皮膚炎の血液検査

アトピー性皮膚炎は見た目は「湿疹」でしかありません。

アトピー性皮膚炎は症状が出ている部位や範囲、どれくらい続いているかで総合的に診断します。

一応診断基準はありますが、かなり曖昧なのではっきり言って現場のドクターの判断一つで決まります。

ですからちょこっと見ただけで、「はい、あなたはアトピーです」

と言っちゃう先生もかなり多いですね。

診断基準が曖昧なので、

診断の補助をしてくれる血液検査が最近はありまして、僕らも初診の方を中心に行っています。(主に成人)


ちなみに採血でアトピーの原因がわかることはまれでありますtyphoon

IgEを測定する(アレルギーを測る)採血では、アトピーがひどかったのですね、と言うことはわかるのですが、どれが原因かを言い当てるのは大変難しいですsweat01

では私たちは何のために採血をするか?

私たちはアトピー性皮膚炎の現在の状況を把握し、さらに症状の未来を予測するために行っていますshine

(ひどいのか、そうでないのか、将来治りやすいのか、治りにくいのか)

そのような項目だけを選んで採血しています。

実際、この採血のおかげでお薬の塗り方の指導がしやすくなりましたhappy01


これからも症状が続くと予想できる数値が出て来れば、そのように外用剤の塗り方を指導しますし、

採血の結果によっては実はアトピーではなく、単なる湿疹だった、という場合もあります。


このようにいろいろ駆使してもアトピーの診断精度は100%ではありませんが、学会に行くたびに次々と諸説が出てきますので常に時代遅れにならないように気をつけて勉強している次第ですcoldsweats01

Nurse_benkyou_2

年末が近いので世の中が忙しそうにしていますねtulip

当院の外来もだいぶ混んでまいりましたchick

2015年12月15日 (火)

血液検査で食物アレルギーがあると言われたのですが。

外来あるあるその2。

他の病院で食物アレルギーの血液検査を受けてこられて、血液検査の結果を見せてくれることがよくあります。

見せてくれるのは良いのですが、話をよく聞くとどうもきちんとアレルギーを診断されていない方が非常に多いように思いますtyphoon

というのは、

単に血液検査が陽性だけではアレルギーがあるとは言えないからです。

アレルギーの血液検査で調べるのはIgEという値です。

この検査の意味をよく知らないドクターもたくさんいて、

少しでも値が出たら 陽性 (アレルギーがある)だと思っているドクターもまだたくさんいます。



IgE数値は具体的な量を示すとわかりにくいので誰でもわかりやすいようにクラス0からクラス6までの7段階で表されるのですが、

1だから軽い、6だから重い アレルギー

と説明している先生もまだ多いのが現状です。


しかし、これは間違いですsweat01



IgEの数値は、症状の重さを表しているのではなく

発症する確率を表している


のです。

クラス1に比べるとクラス6はアレルギーを発症する確率が高いという意味です。

小麦アレルギーを例にとりますと、仮に血液検査でクラス4ですと発症する患者さんは50%程度、クラス6(最も数値が高いクラス)で発症する患者さんは80%くらいです。

つまり食物アレルギーの診断において
アレルギーの血液検査は目安にすぎない
ということになりますcoldsweats01

〜〜〜〜〜〜

ではどうやって診断するのか?

1、問診
2、症状出現の確認

これに尽きます。この補助に血液検査があるに過ぎません。

アレルギーは通常、再現性があります。つまり過去に何度も繰り返しているのか、いつも引き金となるエピソードがあるのか、これを聞き出すことになります。

また症状出現の確認も重要です。どのような症状が出て、どれくらい続くのか、を確認しないと診断はできません。

一番確実に診断できるのは負荷試験といって実際に食べさせて症状が出るかを見るテストです。

初めて行った病院で「〇〇を食べたら湿疹が出た」、と訴えたら

問診もあまりなくいきなり血液検査をされた、

と訴える患者さんが多く来られます。


その先生は問診もせずにどうやってアレルギーを診断するのでしょうか?血液検査依存の診断では誤診が多くなってしまいますtyphoon


さらには

血液検査陽性の結果を渡して、

この食べ物をやめといて、

と簡単に言い放つドクターもまだ多くいるようですsad

これでは言われたほうのお母さんたちは困ってしまいますよね。


アレルギー科の重鎮の某先生が昔おっしゃっていました。

食物アレルギー診療とは食べ物の禁止を指導するのではなく、

いかに摂取を許可できるかに心を砕くべきものです。


全くその通りだと思います。

実はここが一番難しいのでアレルギーの専門家が必要なのですねhappy01



長くなりましたが食物アレルギーにおける血液検査の意味がわかっていただけましたでしょうか?



毎日読むとためになる咲くらクリニックブログでございます。

✳︎この記事は2015年12月12日 に行われた 日本アレルギー学会 第2回総合アレルギー講習会での講習を元に作成しています。

2015年12月 4日 (金)

不必要な検査。外来あるある。

外来でよく聞く話。

他院で

湿疹を見せたら、

「アレルギーかもしれないから血液検査をしましょう」

と言われたtyphoon

そこで血液検査をしたらアレルギーの数値が高いですね、と言われた。

本当に私の子はアレルギーなのでしょうか?

151661

こういう話をよく耳にします。

特に子供に多め wobbly

〜〜〜〜〜


湿疹とはそもそもアレルギーを疑うのか?

湿疹を見ただけでこの検査は本当に必要かつ妥当なのか?


いつも私は疑問に思うのですが、

先日、アメリカの皮膚科学会が勧告を出しました。


米国皮膚科学会(AAD)は8月20日、皮膚科領域で常に必要とは限らない検査と治療に関する新勧告を発表した。
(中略)
 2015年に新たに含まれた勧告 の主な内容は以下の通り。

…(一部抜粋)

湿疹のルーチン評価のために放射性アレルゲン吸着試験(RAST)を行わない。

皮膚炎や湿疹患者でアレルギーを疑い検査する際は、皮膚に接触する機会がある製品材料についてパッチテストを行う。




〜〜〜〜〜


やさしく言い換えますと、


湿疹の評価のため、アレルギー血液検査はルーチンではやらない。

湿疹から皮膚のアレルギーを疑うならパッチテストをやりましょう!



ということです。


さすがは合理的を好むアメリカらしい答えですね。気持ちが良いです。

そこでブログを読んでいる皆さんへのメッセージ↓

湿疹=アレルギーとは通常ならないので、すぐにアレルギー血液検査を勧められたらその意義を医師に確認しましょう。

また湿疹のために病院に行って、自分からアレルギーの血液検査をして欲しいと要求してはいけない。



皮膚の評価のためにいきなりアレルギー血液検査をするのではなくきちんとパッチテストをやってくれる病院は正しい病院です。

咲くらクリニックはどうかって?

もちろんパッチテストを勧めていますよhappy01

2015年11月28日 (土)

アトピー性皮膚炎が治る方法。悪い時だけ来るとずっと強いお薬になりますって。

1

今日は慢性の皮膚炎である、

アトピー性皮膚炎の患者さん
に向けてのメッセージです。

すぐに治る急性疾患の方には関係ございません。。。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜


皆さんは悪い時に痒みがつらいから病院に来ます。


僕らはやっぱり楽にしてあげたいと考えて、


強い症状だな、と思えばそれに合った強いお薬を出します。

強い症状なのに弱い薬では今の苦しみは決して取れないからです。

今の症状に丁度良いお薬が出れば、みんなすぐに楽になります。


でも、

症状が楽になったらそのままにしてしまって、
なんにもせず放っておいてしまう患者さんが多いです。


楽になったら放っておいて、

またひどくなったら病院に来る。



これをやるとどうなるか。



僕ら医者はひどい時しか見せてもらっていませんから、

いつも強いお薬しか処方していないことになります。

 

 

強いお薬はずっと使い続けると副作用が出る確率が高まります。当たり前。



医者は本当は良くなった時を見せてもらいたいのです。


僕らは良くなった状態を見れば症状に合った弱いお薬を出し、
弱いお薬でもコントロールできるような塗り方を指導します。



でも多くの患者さんは忙しいから、面倒だから、という理由で、

 

症状が軽い時に病院に来るということを省いてしまっています。

それで弱いお薬に切り替えるタイミングを逃してしまっています。



カルテを見るといつも強いお薬の患者さんがいます。

その人のカルテを見るといつも悪い状態だけ記録されています。


どうしようもない時だけ病院に来ているといつも強いお薬が処方されます。

でもこんなことを繰り返していると副作用は出やすいですし、皮膚はいつか破綻します。



副作用が出れば、ステロイドはやっぱり副作用があるんだ、とか考えませんか?

弱いお薬でコントロールできるようになると副作用はほぼ出ません。




症状が軽い時にも病院に来ていますか?
お薬が無くなりそうな時にお薬を切らさないように病院に来ていますか?
お薬の塗り方は習った通りの適量ですか?
お薬を自分流でわざわざ少なく塗っていませんか?

 

成人でアトピー性皮膚炎の方に全身に適量を塗れば、1日20gのステロイド外用剤が必要です。この量が本当に塗れていますか?


僕らは症状が軽くなればちゃんと軽いお薬を処方します。
しかし、悪い時だけ来ると強いお薬になってしまいます。



調子の良い皮膚を見せてもらえれば必ず弱いお薬になります。



お薬がずっと強いまま変わらない、

いつまで続けていいかわからない、

全然治らない、

どこの皮膚科に行ったってどうせ同じだ、

ステロイドの副作用が心配だ、

と嘆いているあなた、

 

□お薬は指示された適量、回数を塗っていますか?

(どのくらいの量を塗るか病院から指導されていなければお話になりませんが)

□自分で決めた自分流の塗り方になっていませんか?(だいたい少なく薄く塗ってることが多い)

□症状が軽い時にも指示された時期に病院にちゃんと来ていますか?

□お薬が無くなる前に病院に行っていますか?

□お薬がなくなってしまい症状が悪くなってから病院に行っていませんか?

 

これに1つでも該当すれば、

 

あなたは治りにくくて繰り返すアトピー性皮膚炎に変化している可能性が高いです。

どれにも当てはまらない方は1年後には相当綺麗な皮膚に戻っていることでしょう。

 

今日から心を入れ替えて頑張りましょう!