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カテゴリー「やけど/熱傷」の3件の記事

2017年3月 9日 (木)

特殊なやけど。温熱性紅斑。火だことも言います。

痛くもかゆくもない模様が急に膝下に出てきたんです、と言ってご婦人がやってきました。

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温熱性紅斑と言います。別名、火だこ。

 

ストーブのごく近くで温まっていると知らぬ間にこのような模様になっていることがあります。この患者さんも電気ストーブに数時間当たっていたことがあったそうです。

 

痛々しいですが、低温火傷のように全く痛みがありません。

毎年数名外来で見かけます。この患者さんは今年の第一号さんでした。

 
  
 

この温熱性紅斑、秋田名物の「なまはげ」の語源になっています。

Image

 

秋田の男鹿半島地方では温熱性紅斑のことを「なもみ」というそうです。

なもみを剥ぎに来るので「なもみはぎ」→なまはげ

となったそうです。

 

なまはげが持っている包丁は人を差すためでなく、なもみを剥ぐためのもの、というわけです。

 

なもみは昔ですと囲炉裏のそばで火に当たったら出てきます。つまり囲炉裏のそばばかりいる者=畑作業をしない怠け者  と解釈され、

 

怠けた心を戒めるために「なまはげ」が来るそうなのです。

 

なーるほど。

 

ちなみに温熱性紅斑の治療は特にありません。自然治癒を待ちます。ただ模様が消えるまでには半年から1年以上かかることが多いですね。


 

もうだいぶ春になってきました。春から新生活の方も多いですね。当院も4月から新しく3名のスタッフがやってきます。どうぞよろしくお願いします。


2016年3月17日 (木)

やけどの処置。

先日来られた患者さんからのリクエスト。

 

「やけどの処置はどうしたら良いの?是非ブログに書いといてください!」 

 

ということで書き留めておきます。。いざという時に読んでください。。

 
 

やけどには高温やけど/低温やけど の2種類があります。 

 
 
 

1)高温のやけどをした時は 

 

流水で傷を流してから、水道水で濡らした清潔な布で包み、簡単に冷却しながら病院に来ましょう

 

もし病院がやっていない時間帯であれば、水で濡らしたタオルで冷却しながら病院の再開を待ちましょう。 

 

✳︎本に載っているように「30分流水で冷やす」、という処置は痛みが少し引くくらいの効果でしかありません。冷却することで傷が軽く済むわけではありませんので誤解なきよう。

第一30分冷やす方が大変です。お湯くらいの温度でのやけどでしたら、水にぬらしたタオルで包むくらいの冷却で十分です。

 

その昔、子供をずっと冷たい水で冷やし続けたおかげで子供が低体温になり救急に担ぎ込まれてきたことがありました。子供に30分もの冷却は全く必要ありませんwobbly

 
 

来院後、当院では痛みがすぐにひくようなお薬を塗ります。そうすれば1−2時間でやけどの痛みは無くなります。 

翌日に観察して、傷に異常がなければ抗生剤軟膏を塗りながら経過を見ていきます。  

 

 
 

2)低温やけどの場合

 

初期治療に冷却は必要ありません。低温やけどの初期は痛みが全くありません。 

 

水ぶくれになってしまったらそっとおおって病院に来ましょう。病院では水ぶくれは消毒したピンセットやハサミで破くことが多いです。  

 

水ぶくれの内容は滲出液なのですが、これをずっと置いておくと細菌が繁殖します。放置しますとウミの溜まりになってしまうのですね。そのため病院では直ちに破いて液がたまらないようにしています。 

 

低温やけどでは高温やけどに比べ、深いところまでダメージを受けていることが多く、治療にも長期間が必要です。

 
 

と、今日は簡単にここまでです!

 
 
  
 
 

2016年2月 4日 (木)

冬に多い低温熱傷。湯たんぽに注意。

寒くなってきますと、毎年増えてくるのが低温熱傷です。


 

低温熱傷は10年前の外来ではそう見かけませんでしたが、

2011年の大震災の後から「省エネ」と称して

「湯たんぽ」の使用が増えてから外来でも急増しましたsad。 
 

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低温熱傷が通常のお湯などでの熱傷と異なるところは、

 
 
お湯などでの熱傷では「受傷時が一番ひどく」日々良くなっていくのに比べ、

低温熱傷では「受傷時は軽く」みえて、日に日に悪化していくのが特徴です。

 
 

被害は見た目以上にひどく、全治1ヶ月から4ヶ月程度になることもしばしばです。
1月に怪我をした人が治るのがゴールデンウィークくらい、なんていうこともザラなのです。

 

そして、時間がかかって治癒した後はヤケドの痕跡がしっかり残ります。
これを消すことはできません。


 

湯たんぽは簡便で良いのですが、

寝る前には必ず布団から出すことが大切です。

入れっぱなしは低温熱傷の確率が高くなります。

 

みなさん気をつけましょうね。